実家で「キングダム」を読んで衝撃を受けた話
(え、今さらなにを・・・・・・)
と思われるかもしれませんが、
夏休みの帰省中、実家に全巻そろっている「キングダム」を読んでみたら、
見事すっかりハマってしまいました。
こういうのだいたい乗り遅れるんですよね、私。
大概、絵柄が苦手とかで最初食わず嫌いしてて。(今回は違いましたが。)
実家にはけっこう前から単行本があったのですが、
私が妊娠中で里帰りしている時、
すでにハマって私の実家で読みまくっていた夫に、
「戦の描写が多いから(私が)苦手かも」
みたいな感じで言われ、
それは妊娠中に読むのにあまりふさわしくないかも、
と思ってそのまましばらく読まずにいました。
子どもが生まれてからも。
中国の歴史モノって小説とか色々あるけど全くかじったことがなくて、
そんな私が読んでも難しいのかなーとも思ったし。
でもこの夏ふと気づけば、夫、父、弟に加え弟の彼女も読んで面白いと言っていたので、
やっぱり読もうかなと思って、
読みました。(16巻まで。)
なんか、もっとお堅い感じの漫画を想像していたので、
意外にワンピースみたいな所があるというか、
少年漫画的な要素が多かったという驚きもあり。
予想の100倍読みやすかった。
まだ連載中だからゆっくり追いかけたい気持ちもありましたが、
読みだすと次々読みたくなってしまい、
3日間くらい子守りの合間などにどんどん読んでいって、
そうすると序盤のことがうろ覚えになったのでもう一度1巻から読み直して3巻に入ったくらいで時間切れでした。
とにかく、
あまりにすごいものに出会ってしまって、
なんか寝る前にいろいろ考えちゃって、最近若干寝不足で、
眠れる夜を取り戻すために(笑)、ブログに書き出すことにしました。
もう、余韻がつよい。
ただでさえ読んだ本などに影響を受けやすいタイプの私には、刺激が強かったです。(いい意味で)
ふだんは主にLittle Glee Monsterのことを書いているのですが、
今回はほぼ関係ないです。
以下、思ったことをとりとめもなく書いています。
・作者の原先生、史実とフィクションのバランス感覚とか想像力とかもすごいけれど、登場人物描写がほんとうに上手い。
漫画の魅力に関わる大きな要素の一つが、登場人物が魅力的かどうかだと思うのですが、
誰が何を言ってどう動くか、のセンスがすごい。
なので、つい引き込まれてしまいます。
かといって、何か目新しいところがあるわけではなく、
親友の死をきっかけに物語が始まるという話はよくあると思うし、
主人公の性格もよくあるタイプだし、
バトルシーンの表現や展開はなんとなく見覚えある感じだし、
死亡フラグはかなり着実に遂行されています。
でも、なんというか、外さないんですよね。
読者の期待を裏切らないというか。
だから読んでいてスカッとします。
・あと1回目に読んだ時よりも2回目のほうが面白い。ちょっとした一コマに「なるほどそういうことか!」ってなったり、先を知ってから読むと意味がわかる所があって、構成がよく練られているなあと感心。
・なんかもう、夫の子守りがイマイチだったり色々手伝ってくれなかったりした時に「うわあ~疲れる」って顔したりつまらんことするのやめよう自分(急に何なん)。そんなん自分がやればいいんだから。ため息ついたり空気悪くなるようなことせんとこ。口角上げよう。どうしてもって時には「やってほしい」って言ったらいいやん。
・チャンスが来た時につかみとれるだけの努力は絶対毎日するべき。できないことはできない。そうだけど、努力もせずに自分を見限るのは、自分で人生をつまらなくしてる。基本は毎日目の前のことに一生懸命、だけど、人生を面白くするためにちゃんと努力しよう。
・先のことを読んで動くのが苦手だから私は武将になれないな(!?)。リーダーシップは苦手。だけど、リーダーシップには色んな要素があって、リーダーの苦手な部分はチームメイトが補えばいいんじゃないか。ということは、人の言葉を受け止めすぎてしまう私、ブレブレな私だからこそできることもあるんじゃないか。
・女性が実戦で男性(それもその道のトップレベル)と渡り合えるとか、絶対ないわ。と、この手の漫画でいつも思ってしまう。
でも、おすもうとか見ていると、腕力が強くて大きい方が勝つとは限らないし、
小柄を生かした戦術でなんとか…なんとかなることもあるのかしら??
ただ、仮にそういう女子がいた場合に、完全な男性社会でうまくやっていくには男性化しないといけないって所はリアルだと思う。
それってある意味男女共同参画社会なのかもしれないけど、
女性も男性もバリバリ働きましょう、でないと生きていけません!みたいな社会になるのは嫌だな。
男か女かはさておきある程度の分業は合理的だと思うもの。(何の話)
・紀元前のこの時代ですでに何十万人って単位の人間を動員して戦争してるってことは、今の中国のあたりすでに何千万とか何億って人口が暮らしてたってこと??中国半端ない。
・戦争で初っぱなに矢が当たったり刺されたりしてやられてしまう人達って、やられた瞬間何を思うんだろう。何かを思ってる暇なんか無いのかな。走馬灯見えるのかな。
この人達、何もできなかったみたいに見えるけど本当はそうじゃなくて、この人達あっての作戦だったり勝利だったりするわけで、どれくらい生き残ったかに関わらず、チームに必要な構成員なんだな、とか。
最近、選挙に行かない人が街頭インタビューで「自分一人の投票では何も変わらない」みたいなことを言っているのを見たけど、何を言ってるんだと。あなたみたいな専門知識も何もない人が直接政治を動かせたらやばいでしょ?一人の一票じゃたしかに結果は変わらないかもしれないけど、あなたを含む何百万人が投票したら、完全に結果をひっくり返せるんだよ??レベルが低いんだもの、ちっぽけな力しかなくて当たり前。でもそれを皆が使うか否かで全然変わってくるんだよ。(何の話
・人間の歴史は戦争の歴史で、大事なものを守るために戦って、戦って、殺したり殺されたり、その中で生き残って受け継がれてきた命が今いる私達につながっているわけで、
そう考えると、今生きていること自体、数々の犠牲のもとに生き残っていることであるように思えて、生きていることの重みみたいなものを強く感じる。
「命の大切さ」って言葉とは何か違う気がする。
・多分、テロや武力行使の無い世界を実現するには、人間が自分の家族と他人を同じように大事に思う(愛する)ことが必要で、それは本当に本当に難しいから、今のこの世界があるんだろうな、とか。
最近、壮大なスケールのことを考えるのが好き。
要するに妄想ですね。
それにしても、
あんなに書店で手に取りにくい表紙の雑誌に、こんなに面白い漫画が載っているなんて!
とか言うのはヤングジャンプに失礼でしょうか。笑
長期間連載が続いていると、
途中で作風や絵柄、世界観が変わってしまうことがよくありますが、
夫によると最近も路線は変わっていないそうなので、
そのままブレずに書き続けていただきたいと思います…
ちゃんとした感想じゃなくてすみません。
「キングダム」めちゃくちゃ面白いです。
ぜひ読んでみてください。
(追記)
キングダムを読んだらリトグリのNever ending dreamerを無性に聴きたくなって、リピートしています。
リトグリきっての勇ましい曲で、アップテンポかつマイナー調なところとか、
主題歌になっても良いのではなかろうか。
…序盤に出てくる飛行機雲にさえ目をつぶれば。笑
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